ロボット 2009 12 5
昔の株式市場に比べて、今は大変だと思います。
昔は、稀代の相場師が活躍しましたが、
今は、人間対ロボットの戦いとなっています。
ロボットには、感情がありませんから、
日経平均株価が支持線を割ると、
人間から見ると「情け容赦なく」、先物を売り建てするでしょう。
しかし、日経平均株価が、25日移動平均線から深く下に離れると、
特に恐怖感など感じないで(ロボットだから)、
先物を買い建てします。
そして、上昇が始まったら、その流れに従って買い上がっていきます。
こんな株式売買ロボットと戦う人間戦士は、大変、お疲れでしょうね。
昔は、よかった。
株式市場で、人間が人間と戦っていた。
今や、人間がロボットと戦う時代になりました。
ところで、円高になると日本株は売り、円安になると日本株は買いというプログラムは、
まだ、残っているのでしょうか。
こういうコンピューター・プログラムは、あまりにも杓子定規だと思います。
ロボット 2009 2 28
一般の方は、「この度の金融危機で(2008年秋)、
株価が暴落し、投資家は、全員、大損をした」と考えるでしょう。
はたして、そうでしょうか。
株価暴落が激しかった2008年後半の日足チャートを見てみましょう。
ここでは、日経平均株価の日足チャートを使います。
よく見ると、25日移動平均線から、大きく深押しすると、
日経平均株価が大きく反発し、
逆に、25日移動平均線に達すると、
日経平均株価が急落するという動きになっています。
これは、一定のリズムのような間隔で起きています。
つまり、25日移動平均線から大きく下に離れた時、「買い建て」、
25日移動平均線に接した時、「売り建て」をすれば、
利益が出ることになります。
これを見て、「株式投資は、意外に簡単だ」と思った人は、素人です。
何しろ、株価が急落する時は、相場全体が、激しい恐怖感に襲われます。
まるで、ジェットコースターで、これから急落が始まるような感じです。
ジェットコースターならば、急落の後、急上昇がありますが、
株価の場合は、急落の後、戻ってこない可能性があります。
そういうわけで、投資家は、
株価が、いくら25日移動平均線から大きく下に離れたとしても、
恐怖心で、買い建てをする気力がなくなっているのです。
「それでは、やはり、この度の金融危機で、
誰も儲かっていないのではないか」と思った人も、素人です。
恐怖心を持たないならば、相場に勝てます。
「いったい、恐怖心を持たない人なんて、いるのか」と思うでしょうが、
実は、存在します。
それは、ロボットです。
正確に言えば、株式売買ロボットです。
ロボットには、恐怖心はありません。
プログラムされたとおりに株式を売買します。
25日移動平均線から大きく下に離れた時、買い建て、
25日移動平均線から大きく上に離れた時、
あるいは、25日移動平均線を超えられなかった時、売り建てをします。
問題は、こうしたロボットが、相場に参戦すると、
相場の振幅が大きくなる場合があります。
これは、ロボットが作る「ロボット相場」でしょうか。